2012/07/30

星垂れ草



「夕されば 蛍よりけに 燃ゆれども

 光見ねばや 人のつれなき」
                        古今集562紀友則


夕方になって 蛍よりも 強い光で 私の心は
あなたへ向かうのに 
あなたにはその光がちっとも見えないのね 

って言う感じだろうか

蛍というものは  「星垂れる」
という由来もあるらしい


君に送った 封書には 光の花弁押し花 在中
星を搾った 黄色と一緒だよ

2012/07/27

ファイブリングサーカス


王様は
絹の刺繍がゴウジャスな靴を
纏足(てんそく)させて 履かせ喜んでいました


体の重心のバランスが悪いから
足の作りを毎日矯正しながら 体操も練習します

 
だって 負けるが勝ちなんて 嘘だもの 


勝利したものだけが  英雄です



華麗なる ファイブリングサーカスの始まりです

2012/07/26

大姥百合

庭に 毎年 神出鬼没する オオウバユリ

私の背丈を 軽々と超え
百合のような花を3日ほど 開閉させて
すぐに種子を作る仕事に取り掛かり 
小型の青いパパイヤのような 実をつける

それが枯渇 すると 食虫植物のような
殻の中に 幾千もの 薄っぺらい 4ミリほどの
種をびっちり蓄え その年で枯死してしまう

風だけを頼りに 種を漂着させ
次の発芽までじっくり 地中に
10年以上眠る オオウバユリ

そんな我慢強い植物に 一体誰が 
「大姥百合」なんて命名したのだろう

2012/07/19

影法師


私の黒いところ見つけて

食べちゃうのね

おいしいの?

2012/07/17

札幌市民憲章

札幌市民憲章

前章:わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌の市民です。

1章:元気ではたらき、豊かなまちにしましょう。
2章:空も道路も草木も水も、きれいなまちにしましょう。
3章:きまりをよくまもり、住みよいまちにしましょう。
4章:未来をつくる子どものしあわせなまちにしましょう。
5章:世界とむすぶ高い文化のまちにしましょう。

「このおきて 従える体力 無いけれど 札幌市民かな 私」

2012/07/16

真っ赤な本当を探す

どれが 「真っ赤な本当」かしら

あなたが探している
一番 濃い「真っ赤な本当」を 探してあげるわね
濃淡の違う赤がいっぱいで ちょっと見分けがつかないわ

「嘘」という単語を「偽り」という単語に 置き換えることができぬよに
「本当」という単語も「真実」という単語に
言い換えてはいけないものね
注意深く見つけてみせるわ
これかしら?

2012/07/12

枝分かれする 悲しみ



大切な人を失った人から

「漫然と生きています」

と書かれた葉書が届く

肉筆でもらった 

「漫然」と言う単語

初めて 意味を知る

悲しみは 

勢い良く 枝分かれして伸びてゆく

2012/07/06

食欲が大渋滞


おいしいものが 大好きで

「太っちょ人」 だった私

もう食べれなぁ~~い なんて言う 

「痩せっぽっち人」の言葉は信じがたかった

ところがだ  こりゃ びっくり 入院中

視覚には おいしそうって映るのに

食欲が 脳までの回路で 大渋滞となり

円滑に進まない

停電になると信号が消え 再び混乱するので

今は 手旗信号を信じている

2012/07/04

満月の玉乗り


光を たっぷり蓄えた 満月で

上手に 曲芸してみせます

君の命令に 従って 訓練したからね

だんだん 恐れも 手なずけて

黄色い光の球体で 

移動できるようになりました

明日からは 歪んでしまう 月だけど

君が光を 注入してくれるっていう約束

覚えているよね?