2012/04/30

短歌



短歌をいっぱい作った

・水無月の 枝に棘あり蜜を持つ
君にそっくりな ニセアカシア

・8階の窓から人差し指の先
北極星を上手に乗せた

・君待つと 三日月舟で漕ぎ出せど
明星まばゆく 逆光銀河

・空高く 闇夜に上がるオレンジの
花火を君はなぜに吹き消す

・吾を背に 回転木馬目隠しで
地に足つけず 上手に走る

・涙腺と まぶたの力強くなる
心筋力が弱まるたびに

・痛いよう イタイイタイ 射たいよう
君と一緒に居たいよう

・蔓がのび ボクを支柱に締め付ける ムラサキの花 藤の実割れた

など両手の指を折りながら 短歌を作っていた

2012/04/29

羊の俳句

羊の気持ちで作った俳句

絵本作家 あべ弘士さんの
呼びかけで
「どうぶつ句会」が開催され
参加した

どうぶつの気持ちで俳句を詠むという試みだ
私は「羊が丘」という地名の地続きの
病院に入院していたので
「羊」になってみた

お題は「夏」と自由句

「夏」
・大暑でも 自分で脱げぬ 吾がウール
・下向いて 食べる夏草 肩がこる
・炎天下 毛刈りはしない やせ我慢
・七夕は おひつじ座には 出番なし
・睡蓮を 羊草とは いと不思議




自由句
・四葉もね 食べているから 幸せよ
・冬までに この毛で君に 編むからね
・夕焼けで 羊雲の背 皆ピンク    

羊の気持ちになったなら 風景や雲までが生き生きと見えるものだな~とベットの上で指を折って作った俳句

2012/04/20

読後感想日記画

川上弘美の句集

病院では本をよく読んだ




ベットで横になりながら、できる表現には
限りがある
天井や窓の外を眺めながら
片手の指を折り
5・7・5の単語を探し
俳句を作り
5・7・5・7・7は両手の指を折っては開き
短歌を作っていた

川上弘美の
「機嫌のいい犬」という句集はとても楽しく読み
日記画に描いた

「初夢に 小さき人を 踏んでしまふ」
 という俳句があった
小さき人ってどんな人?
きっと面をつけているに違いない
と感じた日だった

穂村弘のエッセイ

俵万智も読み直し
寺山修司や斉藤史や小島なお
や穂村弘にいたっては
作品集やエッセイなどまで読んでしまった私

読後の本のイメージの日記画になっている


昨年のアカシアが咲いていた頃
せっせと
俳句や短歌をつくっていた

次回掲載したいと思っている


2012/04/12

賣茶翁のお干菓子

 庭では「ふきのとう」が咲き
水仙も成長準備完了
暦の上では時間が
正しく
巡っているから春だ
不在だった約2年
 室温27度でずっと過ごした私
土の香りが甘く鼻腔を通過し
去年から雪を背負っていたのに
形を崩さずにいた誇らしげな
どんぐりの葉まで眼に新鮮だ

いつか今というこの時も
忘れてゆくんだろうな


季節感豊かな「賣茶翁」のお干菓子
春の詰め合わせが 仙台から届いた
ひっそりと わかりにくい場所に こじんまりと
たたずむ 電話もファックスも無く ネット販売なんて無縁の老舗の和菓子屋だ

他店の和三盆は、デザインや味に大きな変化は無いが
「賣茶翁」は 季節の区切り方が頻繁にある
私が知ってる限りでも
・お正月は 松竹梅 他吉祥の形
・春は櫻・蝶・土筆・わらび
・梅雨時はアジサイ
・夏は波や金魚
・秋は紅葉
きっと もっとあるはずだ

季節感のある細かな彫りの木型の細工は 他店と比べ物にならない美しさがある
味も マンゴ・梅塩・黄な粉・ワイン・生姜・薄荷など変化に満ちていて とてもおいしい
求肥に柚子餡 など半生菓子も入っている

とっても おいしい 
ブラボー 賣茶翁~~~~   憶えていたいな  この味  この素敵さ

2012/04/09

退院できました

紅白の葛湯
退院の日
退院しました

ようやく退院しました

15ヶ月連続入院で 約2年間ほとんど病院生活だった

難病は、治る病ではないので 現状維持を目標に一日30錠近い薬を
毎日飲み込みます 

リハビリのおかげで、声も出るようになりました
毎日の積み重ねや 日々の努力なんていう行為から程遠かった私ですが
リハビリスタッフの指導のおかげで ここまで動けるようになり
今まで私は「努力が足りなかったのだ きっと」 と思えています

歩行も入院前は10分で歩けた距離にまだ40分以上費やします 


月の満ち欠けが一目で見えるカレンダーを眺め 
夜空の星座の獣達は今どの辺りを行進しているのかな
  明日は どんな雲行きだろう なんて 消灯前に考えていた日とさようならです

父が夕食時にボソッと
「夢のようだな 一緒にご飯食べているなんて」とつぶやきました

紅白の葛湯が送られてきて、吉祥の印を流し込み
もう少し頑張ってね私の心臓と願う今日 退院しました

2012/04/08

私は心が狭いのだ

発語に囚われる
私は心が狭いのだ

心の声と 発語は、溶け合わずに分離する

あの時、あのドクターがあんなことさえ しなければ・・・・・

私は心が狭いから 忘れることも許すこともできない

嫌な思い出の病院を通過した時
右手で、鉄砲を作り「バン・バン・バン」と見えない弾丸を
病棟6階に向けて 六発撃った

狙いを定めて片目をつぶるのを忘れた・・・・
命中して無いに違いない・・どうして忘れちゃったんだろう 私ったら・・・



2012/04/06

リハビリの成果

花の遺骸の箸置き

散乱してしまった事を整える為にリハビリが
続いた

術後、左手はヤクルトを持ち上げる力もなくなり
立ち上がれずに尻餅を付く
そんな自分に一番 驚いたのは私だった

カッターで鉛筆が削れない
5分間の歩行もままならず
ちょっとした言葉に反応して涙が止まらない

砂浜に打ち上げられた ワカメのように
ぺったり・ぐったりの日々だった

道内で飛びぬけて充実している
「心臓リハビリ」センターに転院した


毎日午前・午後
心電図をつけながら、症状にあわせた
プログラムが組まれ筋力が育つ
歩行できなかった方が車椅子から立ち上がり
杖を頼りに歩く姿を見たときは涙が滲んだ



不安定な心身の心棒を探すように
陶芸を薦められたが
全く制作意欲も出ず
粘土を前に冷や汗だけが流れた

思い描く、大きな造形ではなくて
小さく小さく 使えるものを
指先で作ってみた

白い土に水色の釉薬をかけてから
ふき取って焼き
 水分を含んだ花の遺骸を造ってみた







2012/04/01

赤んベー

赤っかんベーの練習


「さあ ご一緒に 赤っかんべ~
舌をできるだけ長く出しましょう
練習しないと上達できません」

と見えない相手の方向に何回も舌を
出した日
描き終わってから

下まぶたも引き下げ 濡れたまぶたの裏の
赤い部分を相手に見せないと・・舌出すだけ
では効き目が無かった事に気がついた。

それにしてもこんなこと、
一体
いつ誰が考えたのだろう・・・

悔しく、否定されているような気持ちは
昔からあったんだな・・と思った